看護現場における看護ケアの質の向上を目的として、質の高い看護実践のできる精神科認定看護師を育成しております。高度化・専門分化が進む医療現場において、患者さんがより安心して治療を受けられ、療養生活がおくれるように、各領域で学んだ知識・技術を提供しながら、現場の医療スタッフとともに活動しています。
現在7名の精神科認定看護師が、所属の病棟の勤務以外にも横断的に活動しております。
精神科病院では、患者様の医療又は保護のため、止むを得ず医療保護入院や隔離・拘束などを行わなければならないことがあります。このような行為は本来、人権侵害にあたり、制限を加え自由を奪うことは許されないことであると考えています。そのため、患者様の本来持っている力を引き出せるよう、患者様・医療スタッフと協働して、行動制限最小化に取り組んでいます。
その結果、患者様の「強み」を最大限に活かし、地域社会での生活を取り戻せるよう努めていきたいと思います。
ストレス社会といわれている今日、うつ病は大きな社会問題となっています。うつ病は、一人で悩んだりしないよう、サポート体制を整え、悩み事を気軽に話せる環境づくりが大切です。
また、地域の社会資源についてお知らせし、困った時に一体どこに相談できるのかを知っておくことが大事です。そして、入院に至った患者様には、不安や苦しみ、悲しみについて、じっくりと耳を傾け、『こころの状態』を共に感じ、 ねぎらいの言葉をかけ、苦しみを少しでも軽くする事が大切です。私は、認定看護師として、話を聞くことの大切さ、聴く態度、心構えなどをスタッフ全員に共有して貰えるように、心がけています。
精神科の薬物療法は治療上かかせないものです。治療の中での患者さんの服薬に対する気持ちを考え、患者さんが、主体的に治療に取り組めるような看護を提供したいと考えています。その中で、臨床で起こる、服薬の自己中断や拒薬を患者さんと共に、「共に考え、共に悩む」をテーマに、患者さんに寄り添っていきたいです。
老年期精神障害看護の対象は、認知症をはじめとして、老年期に好発する不安症やうつ病など、幅広い患者様が対象となります。それら様々な障がいを抱えた患者様の個々の症状や疾患に合わせて、専門性の高い看護を提供するのが、認定看護師としての役割であると考えています。また、個々の患者様が「その人らしく」生活できるように、他職種と連携して、より良い環境の提供に心がけております。
精神科退院調整看護は、入院された患者様の退院後の生活を見据え「生活技術」「心理的サポート」「社会資源」を有効に活用できるよう看護を提供しています。また、患者様のみならず、ご家族への支援や地域との連携も精神科退院調整看護の役割だと考えています。
地域での生活を実現するための「調整役」となり、退院に係わる方々との連携を心がけています。
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